シスター・クレアさんのおすすめ動画8選(2021年10月まで)
ここ何年か、あちこちでVtuberが活躍している。
私にも、推しのVtuberがいる。
それが、今回紹介するシスター・クレアさんだ。
本当に可愛いし、面白くて素敵な人だから、もっと多くの人に知ってほしい!
そんなわけで、おすすめの動画8本を厳選してみました!
注:動画多めなので、記事が重いかもしれません…。
この記事はこんな人にオススメ!
・シスター・クレアさんについて知りたい人
・クレアさんを追い始めたばかりの人
・家族と一緒でも安心して見られるVtuberを知りたい人
・癒しが欲しい人、心が疲れている人
・面白いVtuberを見たい人
はじめに:シスター・クレアってどんな人?
シスター・クレアさんは、バーチャルYouTuberグループ「にじさんじ」のメンバーだ。
にじさんじ所属のVtuberは尖った個性で芸人のような印象が強い中で、クレアさんは本物の清楚。(芸人魂もあるけど)
ファンネームは「たぬさん」。
シスターらしい清楚で優しい面、アイドルらしい王道の可愛さと歌唱力、にじさんじの名に恥じない笑いのセンス、オタクとしてアイドルやアニメを楽しむ姿など、さまざまな魅力のある人だ。
おすすめ動画
1.可愛いクレアさんを見たい人に!
クレアさんはいつも可愛いけど、「3.0」という表情豊かなモデルが実装されて、さらに可愛い姿を見られるようになった。
そんなわけで、3.0実装記念配信を!
他には、配信中に愛猫のもちちゃんが乱入することもあって、その時もめっちゃ可愛い!ぜひ探してみてね!
2.歌とダンスの上手いクレアさんを見たい人に!
誕生日(10月4日)の前日に行われた、バースデーライブ。
TikTokで話題になった*1カッコイイ曲「DOGMA」から、HoneyWorksの可愛い曲「ファンサ」まで、曲の雰囲気を精一杯引き出すような歌とダンスで魅せる。
誇張でも何でもなく、見てて感動のあまり「文字通り」震えたもん、このライブ…。
3.面白いクレアさんを見たい人に!
そんなクレアさんだけど、たまに訳の分からない配信をすることがある。
これなんかは特にフリーダムで面白く、戸惑ったり驚いたりしたリスナーも数多いとか。
なお、本人も何が起きるか分かってなかった模様(?)
4.慈愛に満ちた、優しいクレアさんを見たい人に!
クレアさんは、お悩み相談配信をしていた。(体調不良のため、今年の7月あたりから休止中)
どの相談も真摯に受け止め、相談者の心に寄り添って一緒に考えてくれるように答える姿を見て、ファンになった人も多い。
この動画の中でも深刻な悩みを取り上げているけど、泣けてくるほどしっかりと受け止めて答えている。
他のアーカイブは(全部ではないけど)こちら。あなたの悩みへのヒントもきっと見つかるかも。
5.感性豊かなクレアさんを見たい人に!
クレアさんは本が好きで、感性も豊かだ。*2
この配信では、Minecraftのにじさんじの共用サーバーに作られた図書館に本を書いて寄贈した。
詩を書いたんだけど、その詩も清楚で優しく、美しい。高い文才と繊細な感性がうかがえる。
6.オタクなクレアさんを見たい人に!
クレアさんは、アニメやアイドルの熱狂的なファンでもある。
田村ゆかりさんやテニプリなどのファンで、配信でも熱く語ることがたびたびある。
この配信では、テニプリの推しキャラの誕生日に、楽しそうにゲームをプレイしている。
オタクなら親近感が湧くこと間違いなし!
7.演技力も抜群!声優としてのクレアさんを見たい人に!
クレアさんは、DJをテーマにしたメディアミックス企画「電音部」の瀬戸海月役で声優デビューした。
4コマ漫画1本の短い動画だけど、クレアさんの高い演技力が分かると思う。
普段とは違ったクール系キャラを演じている。
クレアさんの演技が気になった人は、ぜひ「電音部」を追ってみてね!
8.コラボで輝くクレアさんを見たい人に!
コラボ配信も多く、いろいろなVtuberとコラボしている。
特に、当時「にじさんじSEEDs」の1期生として同時にデビューしたVtuberとのコラボは多く、和気あいあいとした雰囲気でコラボを楽しんでいる。
この配信では、元SEEDs1期生が一堂に会している。*3
賑やかでユルいノリで、とても癒される。
おわりに
さて、あなたの気に入った動画はありましたか?
この記事で、クレアさんの多彩な魅力が伝わったら嬉しいです。
他にもたくさんの動画があるので、ぜひ探してみてくださいね!
クレアさんのYouTubeチャンネルはこちら
電音部のYouTubeチャンネルはこちら
P.S.
私、カクヨムでクレアさんのことをエッセイに書いてます。よかったらお読みください。
それにしても、8本に絞るの大変だったな…。
「デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」次に読む1冊、見つかるかも!?
最近、こんな本を見つけた。
その名も「BOWIE’S BOOK デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」。
かなり充実した内容の本だから、デヴィッド・ボウイのファンはもちろん、教養を深めたいすべての読書家にオススメしたい!
こんな人にオススメ!
・デヴィッド・ボウイのファン
・幅広いジャンルの本を読みたい人
・自分の教養や感性を深めたい人
どんな本?
イギリスの伝説的ロック歌手、デヴィッド・ボウイが自ら選んだ「影響を受けた100冊の本」について、その内容やボウイとの関わりを解説した本。
デヴィッド・ボウイは、時代に合わせて音楽性を変え続けたこと、いろいろな表現や芸術から影響を受けたことで有名だ。
もちろん、その中には多種多様な本があった。
そんな本の中でも特に重要な100冊を、1冊ずつ解説している。
新たな本と出会いたいなら、ぜひ!
前衛文学から性愛文学までのさまざまな文学、ノンフィクションや評論、海外のマンガ、さらには古代ギリシャの叙事詩「イリアス」まで載っている。
それらの一つ一つに、ボウイの人生や性格と関連づけた(そしてボウイへの愛に満ちた)解説がついているから、ボウイのファンにはたまらない。
それぞれの本に、関連するボウイの曲(一部の本にはアルバム)と、似通ったテーマや内容の本1冊ずつのタイトルが紹介されている。
ほぼ全ての年代の曲が(カバー曲も)選ばれているから、その曲をSpotifyやApple Musicなんかの音楽ストリーミングサービスでプレイリストにして、それを聴きながら読むのもいいかも。代表曲から隠れた名曲まで、幅広い曲を聴ける。
もちろん、ボウイを知らない読書家にもオススメできる。
マイノリティについての本、過激な描写などで物議を醸した小説(「チャタレー夫人の恋人」「時計じかけのオレンジ」など)、シュルレアリスムの先駆け「マルドロールの歌」など、挑戦的な本や斬新な本が多いから、変わったものや刺激的なものを求める人にもいい。
未訳の本、訳書の入手が難しそうな本も多いけど、それを差し引いても興味深い本がたくさんある。
日本人としては、三島由紀夫「午後の曳航」と、美術家の横尾忠則の作品集が選ばれてるのも嬉しいところ。
ただ、ボウイの人生を知っていた方が読みやすいと思うから、Wikipediaか評伝を斜め読みしてから読んだ方がわかりやすいと思う。
おわりに
デヴィッド・ボウイ研究本として面白いのはもちろんのこと、ブックガイドとしても充実していて、関連する曲はプレイリスト作りの参考にもなる。
1冊で3度楽しめる、素晴らしい本だ。
今回紹介した本はこちら↓
映画原作「ロード・オブ・カオス」を読んで、社会と文化を考える
ノルウェーのブラックメタルバンド「メイヘム」にまつわる事件などを描いた映画「ロード・オブ・カオス」のBlu-rayとDVDが出た。
メタラー(ヘヴィメタルのファン)を中心に、結構な話題になった映画だ。
ところで、映画は青春群像劇らしい(ただし一般のそれとはかけ離れた内容)が、原作はドキュメンタリーなのだ。
それが今回の本「ロード・オブ・カオス ブラックメタルの血塗られた歴史」だ。
どんな本?
この本は、ポピュラー音楽と悪魔の関係に始まり、ブラックメタルの歴史、ノルウェーのブラックメタルシーンでの教会放火や殺人などの事件、ブラックメタルの思想、ノルウェー以外でのブラックメタルと悪魔主義に至るまで、当事者のインタビューを交えて書かれたドキュメンタリーだ。
情報量、迫力ともに申し分なし!
ページ数自体も多いけど、中身はそれ以上に濃い。
ノルウェーのブラックメタルシーンの重要人物はもちろん、最初のメタルバンド「ブラック・サバス」のギーザー・バトラー、ブラックメタルのルーツといわれるバンド「ヴェノム」のメンバー、同じくブラックメタルのルーツ「バソリー」のリーダー:クォーソン、無神論悪魔主義(一体何なのか私にはわかりませんが…)を唱えた団体「サタン教会」の開祖アントン・ラヴェイ、さらにはキリスト教関係者に至るまでのインタビューが載っている。
取り上げる話題もいろいろ。
ヘヴィメタルや悪魔主義はもちろん、北欧神話、ノルウェーのポップカルチャー、現代ノルウェーでのキリスト教、ネオナチ、ノルウェー以外の状況まで、かなり幅広いテーマを網羅している。
そんな幅広い内容を扱いながらも、度を越した脱線はなく、一つ一つの話題が説得力を持って、読者の中に飛び込んでくる。
純粋だった、それ故に…
この本には、凶行に走ったブラックメタラーたちが、なぜ罪を犯したのかは明確には書いていない。
多分、安易に結論を出せる問題じゃないし、誰にもわからないのかもしれない。
だから、ここに書くことは、当事者でもない素人の推測でしかない。ぜひあなたも読んで、自分なりに考えてみてほしい。
(以下、文字が紫の部分は推測。興味ないなら飛ばしていいですよ)
多分、本来の彼らは真面目で、純粋で、本音を言えず、集団になじめない、内気な若者だったのだ。
そういう若者が社会に反発し、不満のはけ口や居場所、アイデンティティを求めて集団に入ったのかもしれない。
また、当時のノルウェーは横並び志向が強く、ホラー映画すらも極端に少ない潔癖な社会だったから、余計に反発が強まった側面もあるだろう。
また、一般に若者の心は不安定だから、人間関係のトラブルも絡んでいた可能性がある。
そんな彼らの人格、満たされない心、社会の歪み、若者の心理などが複雑に絡み合って、大きな悲劇を生んだ…そう考えられる。
そう考えると、キリスト教国家ではない日本でも他人事ではなく、私たち一人一人の問題なのかもしれない。
(推測終わり)
何にせよ、彼らの行いは罪には違いない。
別に「罪を憎んで人を憎まず」なんて綺麗事を言う気はないけど、「異常」に見える彼らの行動も、その背景を考えれば、案外ありふれた個人的な悲劇、社会問題の延長線上にあるのかもしれない。
…まあ、他国のことだからわりかし冷静にものを言えるんだろうけど。
これが自国のことだったら、自分も片方に肩入れして過剰反応してるかもしれない。
メタラーならずとも必読!
ブラックメタルを題材にした本ではあるけど、メタル以外の分野でも知的好奇心をそそられる話が盛りだくさんの、とても興味深い本だ。
映画もメタルも知らない人でも、ぜひ読んでほしい。
特に、社会と音楽の関係、宗教の影響力、少年犯罪、テロなどについて考えたい人には、とてもいいヒントになるだろう。
もちろん、純粋にドキュメンタリーとしても楽しめる。
ただ、あらかじめメタルについての知識があったほうがわかりやすいかも。
しかも分厚い本だから、わからないバンドやジャンルをネットで調べながらゆっくり読むのがいいと思う。
最後に一応言っておくと、ブラックメタルはヘヴィメタルの過激なサブジャンルの一つで、ヘヴィメタルの全てが危険ではないし、この本に書かれているような事件を起こすのは、ブラックメタルの中でも一部の過激派だけだ。
聴きやすいメタルもあるし、メタルミュージシャンやファンの多くはいい人なので安心してほしい。
デヴィッド・ボウイの隠れた名バンド、ティン・マシーンを再評価しよう
伝説のロックスター、デヴィッド・ボウイ。
彼のキャリアの中でも、評価が低くてあまり注目されない活動はある。
その一つがバンド「ティン・マシーン(Tin Machine)」だ。
でもこのバンドは素通りするには惜しいし、なんなら人におすすめしたい!
ティン・マシーンってどんなバンド?
ティン・マシーンは、デヴィッド・ボウイが1988年に結成したロックバンドだ。
80年代のボウイは派手なポップス路線*1だったけど、このバンドは「ロックンロール」という言葉が似合うシンプルなロック。
当時発展しつつあったオルタナの流れから出てきたバンド「ピクシーズ(Pixies)」に触発されたボウイが、ゴージャスなイメージからの脱却と原点回帰を目指して結成したらしい。
4人編成のバンドで、ボウイはボーカルとギター、サックスを担当する。
スタジオアルバム2枚とライブアルバム1枚をリリースして、1992年に解散した。
ココがすごいぞ、ティン・マシーン!
その1:シンプルで骨太なロック(※結成は80年代です)
80年代に売れていた音楽は、シンセを多用したマイケル・ジャクソンとかのR&Bやジャーニーとかのポップロック、髪を膨らませた派手な見た目でパーティーや恋愛を歌うハードロック(いわゆるLAメタル)など、派手なものが多かった。
そんな時代にシンセを使わず、60~70年代のロック(それこそブリティッシュ・ビートやブルースロック、初期のハードロックなど)をルーツとしたロックをやったのがティン・マシーンだ。
ライブではジャズのような即興を重視し、スタジオ盤よりヘヴィでアグレッシブな演奏を聴かせるところも70年代っぽい。
しかも、ただの懐古趣味のバンドではなく、パンクやオルタナに通じるようなキレもあって、より現代的なサウンドになっている。
その2:実はギタリストがかなりの名手
ボウイもギターを弾くけど、メインのギタリストとしてリーヴス・ガブレルスがいた。
あまり有名ではないけど、実はとても上手いギタリストだ。
ジェフ・ベックやレスリー・ウェスト*2などのブルースやロックをルーツとした正統派のロックギタリストながら、ノイジーなサウンドも自在にこなし、ライブでの即興演奏もお手の物。
対応力も高く、ヘヴィメタルからヒップホップ、さらには前衛ジャズまで、さまざまなジャンルのセッションに参加している。
2012年からは、英国ゴシック・ロック/オルタナティブ・ロックの重鎮、ザ・キュアーに参加している。
…ホント、なんでこんなに知名度低いのかね?
その3:ボウイのキャリアの中で重要なターニングポイント
バンドは残念ながらすぐに解散してしまったけど、リーヴス・ガブレルスはボウイのソロ活動再開後もしばらくはボウイのアルバムでギターを弾いていた。
また、ボウイ自身も、ティン・マシーン解散後、90年代からのソロ活動では、再び実験的な要素を取り入れたアルバムを作り、ツアーも精力的に行うようになる。
ティン・マシーンのおかげで90年代のボウイがあったと言えるだろう。
もちろん音楽自体もいいから、ただの過渡期のバンドではないけどね。
おすすめアルバム、それと音源の事情
とりあえず、まずはファーストアルバムの「Tin Machine」聴いときゃ間違いないと思う。
ヘヴィなハードロックや荒々しいガレージロック調の曲が多く、ジョン・レノンの「ワーキング・クラス・ヒーロー」のハードロックバージョンも秀逸。
サブスクなんかでも聴けるから、一番お手軽に聴けると思う。
Apple Music日本版では、ファーストはあったけどセカンド「Tin Machine 2」がなく、活動中に出たライブ盤「Tin Machine Live: Oy Vey, Baby」もなかった。
ただし、近年になってデジタル限定で出たライブ盤があったので、ライブを聴きたくなったらそれがよろしいかと。
(関連記事)
デヴィッド・ボウイ関連では、こんな記事も書いてます。
バーチャル界の委員長は、文章も面白い!月ノ美兎「月ノさんのノート」
ここ何年か、バーチャルYouTuber(Vtuber)が注目されている。
Vtuberは、いろいろなところに進出している。TVやラジオへの出演、声優デビュー、公式Vtuberによる企業のPRなど。普通のTVタレントでも、Vtuberファンを公言する人が出てきている。
そして、ついにVtuberが書いたエッセイまで出てきた。
それが今回の本「月ノさんのノート」だ。
この本と著者について
この本は、にじさんじ所属のVtuber、月ノ美兎さんのエッセイ集だ。
月ノ美兎さんは高校2年生*1で、にじさんじの最初期から活動している。
学級委員を務めていることから、ファンの間では「委員長」と呼ばれている。
(以下、この記事でも「委員長」と呼ぶことにする)
一人称は「わたくし」。
清楚な見た目に隠された強烈なキャラクター性が、多くのファンから愛されている。
配信だけじゃなくエッセイも強烈!
配信でも強烈なエピソードや個性的な反応を見せることの多い委員長だが、エッセイにも強烈なエピソードが多い。
・段ボール箱に入ることになった話
・エッセイの〆切がピンチになって、山の中の宿で書くことになったときの話
などなど。
突飛なだけじゃなく、共感できる所もけっこうある。
例えば、
・「まえがき」で、日記の文体について言っている部分。日記を書く人なら共感できると思う
・神絵師への嫉妬。イラストに限らず、創作をする人にはよくある悩みだろう
全体としては、大槻ケンヂのエッセイに似た感じがする。
フランクな語り口、笑える話、著者のサブカル趣味、ぶっ飛んだ部分と共感できる部分の同居など、意外と共通点が多い。
(ただし、大槻ケンヂの文章は話し言葉に近いのに対し、委員長のはもう少しネットのノリに近いものがある)
ついでに言うと、大槻ケンヂもホテルにカンヅメになってエッセイを執筆したことがあるらしい。
…あ、これは関係ないか。
最後に
この本は、ネット世代特有のノリも交えた賑やかな文体、委員長の強烈なキャラが表れたエピソードなど、見どころがたくさんある。
文章が軽くて読みやすいので、委員長のファンやVのオタクはもちろん、ネットのノリに抵抗がない人にはぜひ読んでみてほしい。
今回紹介した本はこちら
委員長のYouTubeチャンネルはこちら
※ここから余談…というか与太話。軽い気持ちで読んでください。なんなら読まなくてもいいです
…ところで、何らかの本が書けそうな知識、経験、センスなんかを持ってるVtuberって、にじさんじだけでも他に何人かいそうだな…。
(今パッと浮かんだのは、シスター・クレア*2さん、卯月コウ*3さんなど)
いちからさん、他のライバーさんの本も出せませんかね…?
(もちろん、事務所やライバーさん、出版社などの都合があって簡単に出せないのは重々承知しております)
(お知らせ)突然ですが、改名しました!
読者のみなさん、お久しぶりです。
突然ですが、大切なお知らせがあります。
ハンドルネーム変えました!
変更前:とある活字愛好家
変更後:二輪ほむら (「二輪」と書いて「にわ」と読みます)
改名の理由
・元の名前が長い
・以前から、人名っぽいハンドルネームを名乗りたかった
この2つです。
新しいハンドルネームの由来(ほぼ余談です)
「愛着のあるものからヒントをもらおう」と思い、好きな音楽から取ることにしました。
そこで真っ先に浮かんだ、マノウォー*1の代表曲「Wheels of Fire」をもじって作ることにしました。
「Wheels(車輪)」から「二輪」、「Fire(火)」から「ほむら(漢字で書くなら「炎」?)」という風にしました。
……あっ、クリーム*2のアルバムにも「Wheels of Fire」ってありましたね。今思い出しました。
なお、「魔法少女まどか☆マギカ」の暁美ほむらちゃんとは何の関係もありません。そもそも「まどマギ」はほとんど知りません。(興味はありますが……)
今後ともよろしくお願いします
そんなわけで、今後は「二輪ほむら」として活動していきます。
今後ともよろしくお願いします!
*2:エリック・クラプトン(Gt)、ジャック・ブルース(Ba)、ジンジャー・ベイカー(Dr)のトリオバンド。60年代後半に活動
祝50周年&リイシュー!!デヴィッド・ボウイ「世界を売った男」レビュー
祝!「世界を売った男」50周年!
デヴィッド・ボウイのアルバム「The Man Who Sold The World(世界を売った男)」が、50周年記念にオリジナルのタイトルとアートワークでリイシューされた。
元々「Metrobolist(メトロボリスト)」というタイトルで出る予定だったが、レコード会社がボウイの許可なく変更したという。
今回のリイシューでは、当時のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティがリミックスを手がけた。
どんなアルバム?
このアルバムは、1970年にリリースされた、ボウイのサードアルバムだ。
それまでのアルバムはサイケポップやフォークの要素が強かったが、このアルバムでは「The Hype(ザ・ハイプ)」というバックバンドと共に作り上げた、ロック色の強いサウンドが聴ける。
バンドのギタリストは、その後しばらくボウイの右腕として活躍するミック・ロンソンだ。ベーシストはプロデューサーのトニー・ヴィスコンティ*1だが、次回作からは参加していない。
アルバムの感想
音自体は、ブルースロックを基調にフォークやサイケも入ったハードロック。
ヘヴィなサウンドだけど、ディープ・パープルのような分かりやすい激しさはそんなにない。
グラムロック*2の影響を受けていると言っても、派手でノリノリのロックンロールという感じはあまりしない。
呪術的で、浮遊感があって、そして陰鬱。中世ヨーロッパを思わせる感じもある。
けだるげなメロディと生々しいギターサウンドは、90年代のオルタナ*3を先取りしたようにも感じる。ニルヴァーナがMTVアンプラグドで「世界を売った男」をカバーしたのは有名な話。カート・コバーンが好きなアルバムに挙げてたとか。
各曲の紹介
1曲目「The Width of a Circle」
いきなり8分の大曲。ミドルテンポのハードロックの前半部と、跳ねたリズムの後半部からなる。どちらのパートも優雅なイントロが入り、ミック・ロンソンのギターソロがフィーチャーされている。ドラムもパワフルだ。
ライブではソロが延長されることもあり、さらに強烈な演奏になっている。ライブアルバム「Live Santa Monica '72」での、鬼気迫る勢いのバージョンは必聴。ドラムの迫力も増している。
2曲目「All The Madmen」
フォークとハードロックが合わさったような曲。アコギと歌が主体の演奏に途中から入ってくるヘヴィなギターもいいが、リコーダーが何とも言えないメランコリックな雰囲気で、それもまたいい。
3曲目「Black Country Rock」
T-REXを意識したというブルースロック。ボウイのボーカルはマーク・ボラン風にビブラートを効かせ、ミック・ロンソンのギターはブルージーなリフを奏でる。ヘヴィなリズムを刻むドラムも心地よい。
4曲目「After All」
ダウナーなフォーク風の曲。静かなボーカルに呪術的なコーラスが特徴。伴奏はアコギが中心。終盤に入るシンセが少し不気味な感じでいい。
5曲目「Running Gun Blues」
比較的明るい曲。タイトルに「ブルース」とあるがどちらかというとヨーロッパ的な雰囲気。コーラスのつけ方がそう感じさせるのかな?
6曲目「Savior Machine」
ヨーロッパ的な要素の強い曲。3拍子のリズムはワルツにも通じる。雰囲気はゴシックっぽい。アルバムの最初の3曲や、この次の「She Shook Me Cold」などと同じくヘヴィな曲。
7曲目「She Shook Me Cold」
クリーム*4とかブラック・サバスっぽい曲調のヘヴィロック。ミック・ロンソンのギターだけでなく、ベースとドラムも暴れ回っている。間奏では激しいジャム風の演奏が聴ける。
重さでは80年代のメタルや90年代のオルタナにも負けてないと思う。後のドゥームメタル*5やストーナーロック*6にも通じる重苦しい陶酔感が味わえる。
8曲目「The Man Who Sold The World」
ニルヴァーナがカバーしたことで有名な曲。ハードロックっぽいアルバムの中では異色な感じもする。オリエンタルにもゴシックにも聞こえるリフが特徴。歌詞はドッペルゲンガーのことを歌っているらしい(すみません、ちゃんと読んでないのでわかりません)。
9曲目「The Supermen」
エンディング曲。原始的とも思える力強いリズムのリフに、壮大なメロディと儀式を思わせるコーラスが乗る。アルバムの中では明るめに聞こえるが、明るさの中にも力強さがある。
好きな曲
まず、ミック・ロンソンのギターが光る「The Width of a Circle」、「Black Country Rock」、「She Shook Me Cold」。
リフの良さでは「Savior Machine」、「The Man Who Sold The World」、「The Supermen」も負けてない。
「All The Madmen」「After All」「Running Gun Blues」は、ボウイの歌唱と作曲の幅広さがうかがえる。
・・・あれ?全部!?
まとめ
捨て曲なしの名盤。
アルバムの構成、個々の曲、演奏、そしてもちろん歌唱、どれを取っても素晴らしい。
ヘヴィでバラエティに富んだサウンドで、デヴィッド・ボウイのファンはもちろん、メタルファン、プログレファン、そしてオルタナのファンにもおすすめ出来る作品。
今回紹介したアルバムはこちら