「デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」次に読む1冊、見つかるかも!?
最近、こんな本を見つけた。
その名も「BOWIE’S BOOK デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」。
かなり充実した内容の本だから、デヴィッド・ボウイのファンはもちろん、教養を深めたいすべての読書家にオススメしたい!
こんな人にオススメ!
・デヴィッド・ボウイのファン
・幅広いジャンルの本を読みたい人
・自分の教養や感性を深めたい人
どんな本?
イギリスの伝説的ロック歌手、デヴィッド・ボウイが自ら選んだ「影響を受けた100冊の本」について、その内容やボウイとの関わりを解説した本。
デヴィッド・ボウイは、時代に合わせて音楽性を変え続けたこと、いろいろな表現や芸術から影響を受けたことで有名だ。
もちろん、その中には多種多様な本があった。
そんな本の中でも特に重要な100冊を、1冊ずつ解説している。
新たな本と出会いたいなら、ぜひ!
前衛文学から性愛文学までのさまざまな文学、ノンフィクションや評論、海外のマンガ、さらには古代ギリシャの叙事詩「イリアス」まで載っている。
それらの一つ一つに、ボウイの人生や性格と関連づけた(そしてボウイへの愛に満ちた)解説がついているから、ボウイのファンにはたまらない。
それぞれの本に、関連するボウイの曲(一部の本にはアルバム)と、似通ったテーマや内容の本1冊ずつのタイトルが紹介されている。
ほぼ全ての年代の曲が(カバー曲も)選ばれているから、その曲をSpotifyやApple Musicなんかの音楽ストリーミングサービスでプレイリストにして、それを聴きながら読むのもいいかも。代表曲から隠れた名曲まで、幅広い曲を聴ける。
もちろん、ボウイを知らない読書家にもオススメできる。
マイノリティについての本、過激な描写などで物議を醸した小説(「チャタレー夫人の恋人」「時計じかけのオレンジ」など)、シュルレアリスムの先駆け「マルドロールの歌」など、挑戦的な本や斬新な本が多いから、変わったものや刺激的なものを求める人にもいい。
未訳の本、訳書の入手が難しそうな本も多いけど、それを差し引いても興味深い本がたくさんある。
日本人としては、三島由紀夫「午後の曳航」と、美術家の横尾忠則の作品集が選ばれてるのも嬉しいところ。
ただ、ボウイの人生を知っていた方が読みやすいと思うから、Wikipediaか評伝を斜め読みしてから読んだ方がわかりやすいと思う。
おわりに
デヴィッド・ボウイ研究本として面白いのはもちろんのこと、ブックガイドとしても充実していて、関連する曲はプレイリスト作りの参考にもなる。
1冊で3度楽しめる、素晴らしい本だ。
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